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R3 Cloud Journey

Hack & Tips

最初に疑うべきは誰?

2020-06-04

こんにちは、金春です。

昨日、kintone と Zapier の連携エラーを発端としてブログ記事を公開したのですが、それの延長線上で最近よく経験している現象があるので、それについて書いてみようと思います。

「何もしてないのに動かなくなりました」

弊社の gusuku Customine も販売を開始して1年半をすぎまして、ありがたいことに初期の頃から継続利用をいただいているユーザーさんもたくさんいらっしゃいます。

ただ、サービスを継続してご利用いただけばいただくほど、チャットサポートに以下のようなメッセージが多く届くようになってきました。

「何もしてないのに作成したカスタマイズが動かなくなりました」

お気持ちよくわかります。昨日まで順調に動いてたものが、今日になってエラーが出るようになる。現場からは「動かないぞ!」と責め立てられる・・・つらい状況ですよね。

現時点の我々の経験上、上のようなメッセージを送ってきた方の95%くらいが「なにかやってます」

gusuku Customine の場合、gusuku Customine上の設定は何も変えていなくても、典型的によく起きるのは次のようなケースです。

  • kintoneアプリが変わっている(フィールドコード変えた、フィールド消したなど)
  • 他社のプラグインをいれた
  • 独自に作った JavaScript ファイルをいれた
  • そもそも動いてなかった(動いていると思い込んでいた)
AdobeStock_196304957.jpeg
なんで動かないの?????

やりがちな「自分以外に原因を求める」行動

上のようなメッセージを送ってこないでくれと言いたいわけではないんです。ただ、問題を早く解決するために必要なのは「まず自分を疑う」という行動だと考えています。

これは gusuku Customine に限った話ではなく、弊社の社内でも昔からよく起きていますし、私自身も昔はよくやりました(笑)

弊社でもよく起きていたのは、

ゴリゴリプログラムを書いていざ動かそうとすると、うまく動かない・・・・そんなはずはない、俺のコードは完璧なはずだ・・・そうだ!このライブラリに不具合があるんだ!

という陥りやすい罠です。だいたいそういうケースも自分のプログラムがバグってます。

弊社社内でもよく「まず自分を疑え!」ってよく言っています。

なぜこうなるのか?

これも先のブログの「問題の切り分け」の話なんだと思っています。問題の切り分けができていないと、自分以外のところを疑いたくなる気持ちが強くなります。しかし、冷静に問題を切り分けていくと「なんだ自分の問題じゃないか」と気づけます。

問題は、この切り分けをどうやるかというところなのですね。gusuku Customine の場合、他社さんのプラグインや独自のJavaScriptカスタマイズがkintoneアプリに入っていると競合して動かないケースがよくあるんですが、そもそもこの競合が起きるということをご存知ないというケースがあります。

知識と経験で差がつく領域ではあるのですが、それでは情報量ゼロなので、少し問題の切り分け方法を考えてみたいと思います。

問題の切り分け方

問題の箇所を切り分ける


あまり一般的な書き方だとイメージしにくいと思いますので、gusuku Customine でよくある上で紹介したケースで話を進めましょう。

「何もしていないのに作成したカスタマイズが動かなくなりました」

これ、もう少し言葉を足すと、こうなります。

「何も(gusuku Customine で作成した設定は変更していないのに)作成したカスタマイズが動かなくなりました」

この時点で、考慮されている要素が gusuku Customine に限定されているんですね。
実際のところ kintoneアプリを構成する要素には次のようなものがあります。

  • kintoneのインフラ
  • kintoneのフォーム設定
  • kintone および cybozu.com の権限設定
  • kintoneアプリのその他の設定
  • 入れているプラグイン
  • 入れている独自のJavaScript(Developer Networkからコピペしたものも含む)
  • 使っている他の連携サービス
  • gusuku Customine
  • 利用するユーザーさんのブラウザ
  • 利用するユーザーさんのネットワーク

ざっと思いつくものでこれくらいです。逆にこれ以外の要素はないと思ってもよいかと思います。
この要素の中で「変更したものと・変更していないもの」に分けていけばいいわけですね。

上で書いたケースだと、次のうち上の3つはこの要素分解で問題が見えます。

  • kintoneアプリが変わっている(フィールドコード変えた、フィールド消したなど)
  • 他社のプラグインをいれた
  • 独自に作った JavaScript ファイルをいれた
  • そもそも動いてなかった(動いていると思い込んでいた)

問題は、最後のやつです。こればっかりは動いていると思い込んでいるので問題に極めて気づきにくいです。そいういう場合こそ、弊社のチャットサポートに頼っていただいてもよいのですが、まさにこのときこそ「自分を疑う」ことによって、再度実際の動作を確認し、gusuku Customine の設定を見直すことで問題に気づける可能性が高まります。また、問題を自分で解決した場合と、第三者に解決してもらった場合では学びの深さにも差がでてきます。

まとめ

ITに限らず、「自分を疑う」という姿勢は大切だと日頃から考えています。kintone のユーザーさんはkintoneで業務改善を目指している方が多いですが、業務改善でも同じことがいえます。

  • 今の業務は正しいのか?
  • このやり方が本当に一番いいのか?

常に今の自分を疑うことで、よりよい解決の光が見えてくるのではないでしょうか?

最後に宣伝ですが、そんな、業務改善のヒントを提供できるサービスが弊社にはありますので、ぜひご覧ください。

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gusuku Boostone(グスク ブーストーン)は、kintoneによるシステム開発・業務改善について、相談・開発サポートを行う、サブスクリプション型のSIサービスです。

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gusukuシリーズプロダクトマネージャー ノーコード(No-Code)の有効性に着目し、kintoneとgusukuシリーズの普及のため全国を飛び回っています。

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