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アイドル事務所のための kintone 開発 第8回

2022-03-14

はじめに

この記事は「アイドル事務所のためのkintone開発」第8回です。

初めてお読みになる方は「アイドル事務所のための kintone 開発 第0回」をお読みください。

さて、前回からアイドル事務所ならではの業務「オンラインお話会」のためのアプリ開発を始めました。前回は「オンラインお話会」の説明と必要な要件の整理をしたところで終わってしましましたので、今回からアプリを作っていこうと思います。

オンラインお話会予約システムに必要なアプリ

前回も紹介した図ですが、オンラインお話会の予約システムはこんなイメージで作りたいと思います。

構成図.png

このうち、お客さん(参加者)が申し込むための申し込みサイトは kintone 単体で作るのは難しいため、連携サービスである「フォームブリッジ(トヨクモさん) 」を使うことで解決したいと思います。

また、アプリのつくりとしては「予約可能な時間帯を管理するマスタ」のためのアプリ『オンラインお話会 予約枠マスタ』と「実際にユーザーからの申し込み情報が登録されるアプリ『オンラインお話会 申し込みデータ』の 2 つを作ります。

申し込み可能な予約枠自体は『オンラインお話会 予約枠マスタ』に作成し、フォームブリッジから入ってきたデータは『オンラインお話会 申し込みデータ』に登録される、という流れです。

今回作成する部分を改めて図にするとこんなイメージです。

構成図_2.png

アプリ作成

アプリ自体はとてもシンプルです。まず『オンラインお話会 予約枠マスタ』アプリです。

必要なのは「誰のいつの枠か?」というと、その枠がまだ予約可能なのか埋まってしまっているのか?という情報だけですので、こんな造りにしました。

予約枠アプリ_1.png

実際にデータを登録してみます。

予約枠アプリ_2.png

「予約枠(表示用)」というフィールドは自動計算にしていて、「メンバー名」「実施日」「開始時刻」を結合した後、常に「15秒~45秒」という文字列を付与しています。計算式の設定は以下のとおりです。

予約枠アプリ_3.png

では、続いて『オンラインお話会 申し込みデータ』アプリです。

こちらはもっとシンプルです。申し込みをしたお客さんの情報を登録できればよいだけですので、以下の通りシンプルな造りにしました。

申し込みデータ_1.png

フォームブリッジ・kviewer の設定

さて、アプリは作成できたので連携サービスの設定に入ります。

ここまで、申し込みサイトにトヨクモさんのフォームブリッジを使用すると言ってきたのですが、実はフォームブリッジだけでは解決できません。というのも、このような予約システムを作成するためには「現在空いている枠」だけを予約できる必要があります。

これを「kviewer(こちらもトヨクモさん)」と組み合わせて解決します。フォームブリッジに「kviewer ルックアップ」という機能があり、これを使用するとフォームブリッジの画面上で他のアプリからレコードを取得して、入力することができるようになります。

実は私、kviewer ルックアップを使用したことは無かったのですが、トヨクモさんの操作ガイドを見ながらやったらサクッと設定できました。

詳しくは上記「操作ガイド」をご覧いただければと思いますが、設定としては kviewer を使って『オンラインお話会 予約枠マスタ』で「外部公開API ビュー」を作成します。kviewer 側では特段複雑な設定は行わず、以下の通り「予約状態」が「空き」のレコードの「予約枠(表示用)」フィールドのみを表示する設定としています。

kviewer_2.png
kviewer_1.png

続いて、フォームブリッジの設定に移り、最初に「kviewer 連携」の設定をします。これにより、「kviewer ルックアップ」の機能が使用できるようになります。

フォームの設定はこんな感じです。

フォームブリッジ_1.png

「予約枠の空きを確認」というフィールドが「kviewer ルックアップ」になっています。「kviewer ルックアップ」は以下のように設定をしています。

フォームブリッジ_2.png

これで設定はできましたので動かしてみたいと思います。

無事、思い通りに動きましたね。これで申し込みフォームはできました。と思ってしまうのですが・・・

次回へ続く

一見、ほぼ完成したように見えるのですが、実はまだまだ課題がたくさんあります。

まず、今の状態では重複予約ができてしまいます。このままでは予約管理システムとしては正常に使えるとは言えないため、必ず解決する必要があります。

また、予約枠の登録(レコードの作成)は手作業でやるととても大変です。5人グループで60分の枠を作成しようと思うと、300回レコード登録をする必要があり、これはとても大変です。

次回はこれらの課題を解決していきたいと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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