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対策の工夫で差がつく!kintone 認定エキスパート資格試験

2022-03-22

皆さんこんにちは築山です。久しぶりにアイドルネタ以外での投稿となります。

kintone 認定資格試験に「カイゼンマネジメントエキスパート:KME」「システムデザインエキスパート:SDE」が加わり、本日より最終確認試験の受験が可能となりました。

「kintone に一番詳しいアイドルオタク」を自称する私は、人類史上最速での制覇を目指してすぐに受験し無事 2 つとも合格しました。

エキスパート試験は小論文が中心となるため、対策が難しく社内やTwitterでも学習方法に悩まれている方が散見されました。

そこで、今後受験される方の参考になればと思い、自分自身がどんな勉強をしたのかを共有させていただきます。(という大義名分のもと、人類史上最速での両資格取得(自分調べ)を自慢するだけのブログを書きたいと思います)

最初にやったこと:公式ページの読み込み

まずはどんな知識を問われる試験であるか?を把握するために公式ページをじっくり読み込みます。基本的なことですが、自分の周りでも直前までこれをやらなかった人もいたので、これから受験しようと思う方はまずはこれからやりましょう。

詳しくは公式ページをしっかり読んでいただきたいですが、赤枠で囲った部分について触れていきます。

カイゼンマネジメントエキスパート(Kaizen Management Expert) - Googl.png

まず、「出題数」を見てわかる通り問題の大半は小論文です。そして、「採点基準」には「kintone SIGNPOSTにおける7つのSTEPを評価観点として」と書かれています。

このことから、「kintone SIGNPOST を理解したうえで小論文を書く」ことが必要だと理解できます。

そして、大事なのは「最新の出題内容と評価方法」(PDF)をしっかり読み込むことです。この資料には評価の観点や出題イメージ(例題のようなもの)が載っています。

「最新の出題内容と評価方法」は 6 ページに渡って説明が書かれていますが、私が特に意識したポイントは「評価尺度」(赤枠部分)についてです。

kintone認定エキスパート試験に関する資料_202202_v1.02 - Google Chr.png

当たり前ですが良い点を取るためには A 評価を取る必要があります。そして、説明を良く読むと A 評価を取るためには kintone SIGNPOST の内容を理解するだけでなく、「具体的な理由・根拠・解決策・提言など」まで書く必要があることがわかります。

受験前の Twitter や社内の他メンバーが自習している様子を見ていると、kintone SIGNPOST を読み込んでいる人が多いのですが、「A を取るためにどうしたらいいか?」の対策を考えている人が少ないように見えました。

kintone SINGPOST を理解して説明ができるだけでは B 評価なのでそれでは足りません!

そこで、A 評価を取るためにどうしたら良いか?を意識して、対策をすることにしました。

出題イメージ の理解と回答例の作成

「最新の出題内容と評価方法」には出題イメージ(例題)があります。次に手を付けたのはこの例題を解いてみることです。

出題イメージChr.png

この例題には解答例がありません。ただ、そこで問題を眺めるだけでやめてしまうのと、「出題者が期待する解答例を考える」のとで大きな差があると思います。

例えば、設例2 であれば「kintone SINGPOST の『同一ドメインから』が問われているかな?」などと想像しながら、100字以内の文章を作ってみます。

まずはゲストスペースや組織間のアクセス権設定、連携サービスを活用して同一ドメインで運用を検討する。そのうえで、セキュティ上の課題がある場合には別ドメインでの運用を検討する。

試しに書いてみるとこんな感じでしょうか。

やってみるとわかりますが、「xx字以内」に抑えるというのはとても難しいことです。回答例を見ると「まー、そんな回答になるよね(自分にも答えられそう)」って思うのですが、だいたい書きたいことを書くと 120%~150% ぐらいに文字数が溢れます。

回答自体は思いついても指定された文字数内に収めることが大変なため、本試験でも文字数の調整にかなりの時間を使うことになります。実際、Twitter でも受験後に「時間が足りなかった」というコメントが見受けられましたし、社内の他メンバーからも時間が足りなかった・ギリギリだったという話を聞きました。

そのためこの例題を解くことで、簡潔にまとめつつ抑えるべきポイントを抑える文章の書き方を練習します。

そして、おそらくここまでは受験する前にやった人も結構いるのでは?と思いますが、ここから先が工夫のポイントです。

この、出題イメージは大問1つ(小問5つ)だけが公開されており、他の問題集や対策本は現時点では存在していません。そのため、あとはどんな方法で勉強するか?が人によって全然変わると思います。

問題を作って超えろ!エキスパートの壁

ようやく本題です。問題集や対策本・サイトもないエキスパート試験ですが、私は問題を作ることで対策をしました。

当初は「自分で問題を作り、他の人に解いてもらう」「他の人が作った問題を自分が解く」ということをやりたかったのですが、問題を作ってくれる同僚がいなかったのでひたすら自分で問題を作りました。

作った問題の一部がこちらです。

エキスパート試験対策問題集 - 3 - レコードの詳細 - Google Chrome 2022-0.png

いくつか作っているうちに最初の「シナリオ」はドンドン手抜きになっていくのですが、こんな感じでいくつかシナリオと問題を作りました。

そして、kintone SINGPOST をインプットすることより、自分が出題者だったらどんなことを問いたいか?を想像しながら問題を作成し、その問題に対する回答例を指定した文字数で収める練習をしました。

同じ問題でも 500字で書く場合と 100字で書く場合の2パターンで解いてみると、500字で書く場合には「具体的な理由・根拠・解決策・提言など」を意識して書く訓練になりますし、100字で書く場合には文字数を削る練習になりました。

ということで、自分自身で問題を作ることで問題集や参考書がなくても対策をすることができました。

一緒に勉強してくれる仲間の存在も大切

ここまで、勉強した中身の話をしてきましたが、最後に触れたいのが一緒に勉強をした仲間の存在です。

社内でも同じタイミングで受験するメンバーが何人かいたため、受験1ヶ月前ぐらいに声をかけて定期的に一緒に勉強をする予定だったのですが、なかなかタイミングが合わず数回しか実施できませんでした。

そのため、「問題を作って対策した」とは言ったものの、自分の考え方が客観的に見て正しいものか?の判断ができていないままでした。

そんなことを考えていた頃、ちょうど良いタイミングでTwitterでこたけさんがこんなことをつぶやかれていました。

そこで、すぐにこたけさんに声をかけて一緒に「最新の出題内容と評価方法」の読みあわせをしました。そのあとには例題の答え合わせをしたり、自分が作った問題を見てもらいながらあーでもないこーでもないとディスカッションをしました。

これによって、自分で考えていたことに対する客観的な意見を貰うことができ、知識を定着させることができたと思っています。

更にこたけさんとは受験後にも一緒に振り返りをしました。

受験後なので試験結果自体は変えられないものではありますが、間違っていたことの確認ができただけではなく、同じ問題に対する回答でユーザー企業とベンダーとでの考え方の違いを感じられたりして、この振り返りをやったこともとても良かったと思っています。

おわりに

以前、別のブログで資格を取得する意義について書いたことがありましたが、 kintone の認定資格試験はよくできていて、体系的な知識を身に付けるためにとても良い目標・指標だと思います。

特にエキスパート試験は実装よりも構想や設計段階の話が濃いため、社内で導入を企画・推進する人やお客さまに提案する立場の人には是非目指していただきたいです。

かなり長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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