SIX2019っていうのは、ABEJAさんが主催のイベントです。
AIをテーマにして2日間の開催でした。1日目が技術寄りで2日目は事例寄りということだったので、2日目のみの参加です。
セッションも色々あったので全部は見れない事もあり、主に小売店舗での事例やサービス説明のセッションに特化してみました。で、気になったスライドなどを紹介していきます。
あちこちのセッションで使われていたのは、これ。

現状の小売業が直面している問題がまとめられています。購買行動の多様化とか労働人口現象とかはミックスすると直接顧客の現象という現象に繋がるので、今までのやり方では先がないという感じでしょうか。
そして、これも。

売り場で色々とやってる改善作業は勘や経験でやってることが多いので、再現性がないというのは納得です。
それでは、参加したセッションから紹介してみます。
棚割り変えてみた
東京シャツさんです。ワイシャツ専門店ということで、よく知らなかったんですが地元にもありました。マジか!! 今度行ってみよう・・
ABEJAダッシュボードの用語を元に説明すると、入店率を上げて買上率を上げて売上を上げるという流れになります。

今までのPOSレジではレジ通過人数は分かっても来店人数はわからなかったのですが、ABEJAの仕組みを導入するとそれが管理可能になるということだそうです。
今までなら「レイアウト変更→売上UP」で終わりなのですが、「レイアウト変更→入店率UPなの? 買上率UPなの?」という分解ができるわけです。
欲しいなー、これ。
そして、棚割り変更の場合は棚ごとの買上率を見ることで効果を検証可能のようです。
このお店の特性で白のワイシャツがよく売れるということで、棚位置を変えて検証したところ大きな差が出たようです。

画像の施策1が買上率的には一番高いですが、全体売上的には施策2の方が良かったそうで、施策1は部分最適化であって結果を見誤るとダメだよね、という話も出てました。なるほど。

都市から迷いの森へ
ロフトさんの売り場設計の話。ロフトも最近出来ました。エミフル凄いな。
店内の滞留時間を伸ばすことで売上アップを狙うということだそうです。

イメージ画像はこんな感じ。

なるほど。斜めの棚がいい感じで奥に引き込むような感じですね。
こちらも数値で検証です。今回の場合は、レイアウト上で奥の場所を検知点に設定して、そこへの流入数や滞在時間などで判断したそうです。

こういう変更をあちこちで実施して、人通りのない箇所では大きな改善が出来たそうです。ただ、元々人通りが多かったところは大きな改善は出来なかったとのことで、難しい面もありますね。
取扱商品の構成を考えると、あちこち見てもらうのが良いんでしょうね。そう考えると、ドン・キホーテは凄いな。
分解、分解ー
「レジデータで売り上げだけ見てると施策を間違えるよ」的な例。
「40代の売り上げが低いので40代向けの商品開発を!」は実は間違い。来店客を見ると購買率は高いので販促が正解。あと、10代の購買率が低いのを来店数が補ってて問題が見えてなかった、というケースもある。

なるほど!!
と、色々紹介してきましたが、各社が導入している便利なサービスはこれだそうです。ほほー

今回、新サービスが公開されたということで、来年にはさらに進んだ取り組みが発表されそうですね。

これもまた楽しみ。
あと、他にも色々とサービスがあるようです。

いやー、凄いですねー。いつか試したいな(^^